『あんたはええ子や』
昨日お会いした担当させていただいている90歳の紳士さん。
もう5年目のお付き合いになるのですが毎回毎回が
『初めまして』
『よう来てくれたな、おおきに』
そう言って迎えてくださるのです。
認知症というご病気は何もかもが分からなくなると思われがちですが、そうではなくご本人の核となるものや印象的な記憶はしっかりと見えていらっしゃって。
これは私が感じているだけですが、とても感覚も研ぎ澄まされていると感じるのです。
いわゆる第六感的な。
心地よい、心地よくない
好きか嫌いか
敵か味方なのか
助けてくれる人なのか、苦しい人なのか
どうしても色眼鏡で見てしまったり、前情報で相手の方のイメージを作ってしまいがちですがこの病気を患っている方々は、その感覚がなく会った瞬間に感じ取った雰囲気を強く感じるのではないかなと、いつもたくさんの方にお会いし感じるところ。
『誰や知らんけど、あんたはええ子や』
そう言って私の目をじーーと見つめるのです。
だから毎月お会いする度に言ってくださるこの言葉がとても嬉しく、ホッとしたりします。
雰囲気というのは、表情や声、仕草や態度でその場の周囲に人に感じさせる空気感のこと。
イライラしていたり疲れ切っていたり
楽しくない幸せではない気分だったり
きっとそんな感情が雰囲気となってより敏感に伝わるのだろうな。
雰囲気と言うのは、自分ではなかなか気が付けなくて。
腹が立った時は敢えて怒りの雰囲気を作ることはできますが、普段のぼーとしている時であれば分かりにくく気を付けているつもりでも相手を不快にさせてしまっていることもあるのかも。
だからこそ今月も『あんたはええ子やな』そう言って目の奥をきっと見ている紳士さんに毎月チェックしていただいている気分なのです。
残念な子やな、なんて言われたら立ち直れそうに無いので😢やっぱり常に自分のメンタルを上手に保ちながらどうせなら、ええ子やなと思われる雰囲気でいたいものですね
今日もまずはご自分を大切に、素敵な1日を過ごしていきましょうね🥰
saya